振袖の着崩れの直し方を解説!原因や予防法も
式典前や友達同士の写真撮影前に振袖が着崩れてしまっては、せっかくの成人式が十分に楽しめなくなりますよね。
今回は、成人式を最後まで笑顔で過ごすために振袖の着崩れの直し方を紹介していきます。
着崩れの原因や予防法も解説していますので、これから成人式を迎える皆様はぜひ参考にしてみてください。
振袖の着崩れの直し方

振袖は、丁寧に着付けをしてもらっても動作に気を付けていても多少の着崩れは起きてしまうものです。
着慣れない振袖ならなおさら着崩れてしまう可能性があります。
しかし、直し方を知っておくことで着崩れが起きたときにすぐに対処できます。
下記では振袖の着崩れの直し方を紹介していきます。
■衿元がゆるんでしまった場合
そんな衿元がゆるんでしまったときは、衿元を手で撫でてゆるみ部分を帯の下に入れます。
それでもゆるみが直らない場合は、おはしょりの衿部分を軽く下に引き、おはしょりの余分な部分を帯に挟みます。最後におはしょりと衿部分を整えましょう。
おはしょりと衿元の布地は繋がっているため、おはしょりを下に引くことでゆるみが解消されます。
■帯が落ちてきた場合
振袖の帯が下がってきた場合は、タオルを畳んで帯の下に挟みましょう。もしくは前帯の下部分を両手で持ち、下から上に均等の力で引き上げます。
そして、前帯の下部分中央から両脇に向かって両手で撫でて整えます。
■おはしょりが崩れた場合
例えば「段差を上がるときに振袖の裾を踏んでしまった」などのアクシデントで起こりうる着崩れです。
おはしょりが崩れたときは帯の下に両手を入れ、中央から両脇に向けてたるみを広げます。
たるみを広げることでウエスト周りの見た目も綺麗になります。
■腰やお尻の部分にたるみができた場合
そんなときは背中側のおはしょりをめくり、腰ひもの上から少しずつ引っ張って調整しましょう。
布が引き上げられることでたるみやシワが解消されます。
■衣紋が詰まった場合
振袖を長時間着用していると衣紋が詰まってきてしまい垢抜けない印象になるケースがあります。
衣紋が詰まった場合は前の衿元を持ち、後ろのおはしょりの真ん中部分を引っ張ります。
そのとき強い力を加えると衣紋が浮きすぎてだらしない印象になるため、優しい力で引き下ろしましょう。
■身八つ口がたるんだ場合
身八つ口の乱れを直す場合は、帯の下に手を入れて、左右に軽くしごきます。
左右にしごく際は、帯が下がらぬように片手で帯を押さえましょう。
そして余った部分を帯の中に入れて調整します。
■裾が下がってきた場合
裾が下がった場合は、おはしょりをめくり、腰ひもの上部分の布を少しずつ引っ張ります。
丈を調整したら、腰ひもを締め直しておはしょりを元に戻しましょう。
■帯揚げが浮いてしまった場合
帯揚げは締めが甘い場合に着崩れが起きます。
帯揚げを直す際は浮いてる部分を帯の上部に差し込み調整しましょう。
差し込む際に帯が下がってしまわぬように片方の手で帯を支えます。
また、前部分だけではなく後ろ部分の調整も忘れないようにしましょう。
■草履がキツイと感じる場合
靴擦れを起こしてしまうと長時間の歩行も大変になりますし、指を痛める原因になります。
振袖の着崩れの原因
振袖の着崩れが起きてしまう主な原因は以下の3つです。
・腰ひもの締めが甘い
・体型補正ができていない
・振袖の所作に慣れていない
振袖を着る上で腰ひもは生命線とも言われており、腰ひもの詰めが甘いと着崩れが起きます。
「苦しいのは嫌だ」という人もいるかもしれませんが、軽く締めてしまうと着崩れの原因に繋がる可能性があります。
苦しいのが嫌な人は担当の着付け師に相談しながら、ご自身にとってちょうどいいポイントを探してみましょう。
体型補正が甘い場合も着崩れが起きてしまいます。振袖の着つけは体型補正のためにタオルや胸つぶしを使用しますが、いつものオシャレと異なるため戸惑ってしまう人も…。
体型補正を避けてしまうと振袖を着たときにシワができたり、着崩れの原因になります。
また、振袖を着て歩いたり、階段を上り下りする動作は慣れている人の方が少ないもの。
振袖を着た際は歩幅を小さくし、内股を意識して動作をコンパクトにすることがポイントです。
振袖を着た後もいつもと同じ動作をするのは着崩れに繋がります。
振袖の着崩れを防ぐには?
■歩き方を工夫する
着崩れを防ぐ歩き方のコツとして、以下の2点を意識しましょう。
・大股で歩かない
・裾の上前を押さえながら歩く
振袖を着て歩くときは歩幅を小さくし、裾がめくれないように上前の端に手を添えて歩きましょう。
手を添えることで着崩れ防止だけではなく、所作も綺麗に見えます。
また、階段を上り下りする際は片手で振袖の裾を持ち上げましょう。
慣れない振袖と草履で転倒する危険性もあるため、足元をきちんと確認しながら一歩一歩進みます。
■動作に気を付ける
以下では着崩れを防ぐ動作をまとめています。
座る場合:椅子の場合は裾を整えてから浅く腰をかけます。
トイレの場合:裾や袖を汚さないためにクリップを準備しましょう。トイレを使用する際は裾をまとめてから便座に腰掛けます。
手を挙げる場合:片方の手で袖口を押さえて、手先だけを出します。
お辞儀をする場合:背筋を一直線になるように伸ばし、腰から折るように上体を傾けます。
一つひとつの動作を小さく丁寧に行うことで着崩れを防ぐことができます。
振袖の着崩れの直し方をチェック
成人式当日は朝に着付けを済ませて、移動、式典など長時間振袖を着用します。
そのため、歩き方や動作などに気を付けていても着崩れが起きてしまいます。
万が一のときに着崩れの直し方を知っていれば、落ち着いて対処できることでしょう。
振袖ショップの【20Lab.(ハタチラボ.)】は、振袖のレンタル・販売、成人式当日の着付けも行っています。
プロの専門スタッフが着付けを行うため、着崩れが起きにくく、成人式も安心して過ごせます。
振袖の購入やレンタルを検討している人は、ぜひ【20Lab.(ハタチラボ.)】へお問い合わせください。